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大正中期、第一次世界大戦が終わり、シベリア出兵・米騒動という不況が世の中をおおった時代。。。
瞽女(ごぜ)とは、盲目の女旅芸人のことをいう。
彼女たちは「座」を組み、諸方の瞽女宿を目指して三味線を弾き、瞽女唄といわれる説教節に似た語り物などを唄って旅をしてまわる。
「はなれ瞽女」とは、異性との交わりを禁ずるという瞽女の戒律を破ったために、「座」からはずされ、一人で三味線を弾き門付をしなければならなかった女旅芸人のことをいう。
この物語に登場する柿崎りんは、若狭の片田舎に生まれ、三歳で全盲になり、六歳のときに越後・高田の瞽女屋敷に引き取られ芸を仕込まれ成長するが、ある村祭りの夜、若い衆に手込めにされ、掟に従い一人で流浪するはなれ瞽女となった。
おりんは、とある阿弥陀堂で、村の男に襲われたが、それを助けてくれた下駄職人を装う岩淵平太郎という人物に出会う。平太郎は、実はシベリア出兵を拒否した脱走兵だった。
だが、おりんは、彼を兄のように慕って一緒に旅を続ける。。。
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